あなたは大丈夫?スーツの着方でありがちな8つのNGなこと(中級編)

あなたは大丈夫?洋服の着方でありがちな6つのNGなこと(中級編)

洋服に詳しい方はご存知だと思うのですが、意外と洋服の着方で間違っていることがあります。

今回は、意外と間違って着こなしている6つのNGについてご紹介していきます。

 

(1)スーツに合わないソックス

ビジネスシーンで白いソックス

1)ビジネスシーンで白いソックス

ビジネスでスーツやジャケットを着ることは多いと思います。

最近では、オフィスカジュアルなどドレスよりもカジュアル寄りなスタイルもあります。


カジュアルなスタイルで白いソックスを履くのは問題ないのですが、ネイビーやグレーなどの色のスーツに白いソックスを合わせるのは良くありません。


学生の頃に、制服として学生服に白いソックスを履いていて、その流れでスーツにも白いソックスを履いているのかもしれません。

でも、スーツに合わせるソックスの色は、スーツの色とシューズの色の中間の色か、同じ色が良いとされています。


これは、スーツのパンツの色とシューズの色を同じ色、または同じような濃いめの色にした時、パンツからシューズにかけてのバランスが良いという事と、色目が一直線につながることで足が長く見える、という利点があります。

濃いめの色のパンツに濃いめの色のシューズをつなぐソックスを白や明るい色にしてしまうと、色のバランスが途切れてしまうのです。


また、ジャケットとパンツを合わせたジャケパンスタイルの場合も同様に、パンツとシューズの色に気を付けて、同じ色か同系の色、パンツとシューズの中間の色を合わせるのをお勧めします。

例えば、チャコールグレーのパンツにブラックのシューズでしたら、ソックスはチャコールグレーかブラックがいいでしょう。

ネイビーのパンツにブラックのシューズでしたら、ソックスはネイビーかチャコールグレー、ブラックがいいでしょう。


ただし、ビジネスシーンでのトラディショナルなスタイルやクラシコイタリアなどのスタイルではなく、モードなスタイルの場合は、わざとブラックのパンツに白いソックスを合わせることがあります。

ここでのモードなスタイルは、ネクタイをしないスタイルです。

一般的にモードなスタイルでネクタイを合わせることは、あまり見かけません。

仮に、ネクタイをしたモードなスタイルだった場合も、白いソックスを合わせないほうがいいと思います。


そもそも、ネクタイをするとドレススタイルになりますので、白いソックスの場合は、カジュアルスタイルに近づきますので合わない、ということになります。


ただ、例外として、白のスーツに白っぽいシューズに合わせるときのソックスは、白いソックスや白っぽいソックスはあり得ます。

ちょっとややこしくなりましたが、お分かりになりますでしょうか?


ここでまとめますと、一般的なネイビーやグレーのスーツの着こなし方としては、白いソックスを合わせるのではなく、パンツとシューズの色目を合わせるようにすれば、特に問題はありませんので大丈夫です。

2)スーツにカジュアルソックス

スーツにカジュアルソックス


カジュアルスタイルでスニーカーに合わせるソックスがあります。

ソックスにもカジュアルなもの、ドレスのものがあります。

カジュアルなスポーツソックスはスーツには合いません。


スーツ自体はドレスのアイテムですので、合わせるソックスもドレスのソックスを合わせるようにしましょう。

3)タイドアップで素足

スーツに素足

タイドアップとは、ネクタイをしているスタイルをいいます。

素足とは、もちろんソックスを履いていない状態です。


クラシコイタリアなどのスタイルでは、スーツやジャケットをカジュアルに着こなす(ドレスダウン)とき、ソックスを履かないでカジュアル感を出して足元を軽くするスタイルがあります。

春夏などのシーズンで、熱くなってくると着るアイテムの生地が薄くなったり、アイテム自体が少なくなってくると、ソックスを履いていると熱く感じてカジュアル感、軽快感が出てきません。

そういう時に、ソックスを履かないことでカジュアル感、軽快感が出て着崩した感じが演出できます。


このように、スーツやジャケットをカジュアルに着こなす(ドレスダウン)とき、ソックスを履かない スタイルは、軽快感が出てきますが、では、ネクタイをした時はどうでしょう?

基本的には、スーツにネクタイをした時に、素足にするのは避けたほうがいいです。


もちろん、ネクタイをしてタイドアップしたスタイルの時にも、足元は素足のスタイルはあるのですが、これを実際のビジネスで着こなすのは、マナー違反と受け止められることが多いでしょう。


ファッション業界やデザイン系の業界などの方は、オシャレ感を表現するのはいいアピールになりますので大丈夫だと思います。


ただ、一般の会社勤めをされているビジネスマンには向いていないスタイルになります。

もし、あなたの業界、会社の雰囲気が自由で堅苦しくない部署であれば、クールビズが始まるゴールデンウィーク明けくらいなら大丈夫かもしれません。

ネクタイをしないアンタイドスタイルであれば、ポロシャツやカジュアルシューズなどを着始める時期ですので、カジュアルなスタイルの素足も違和感が薄れると思うからです。


でも、必ずしもどの業界でもビジネスで着こなして大丈夫なスタイルではありませんのでご注意してください。

4)秋冬シーズンに素足

さて、春夏のシーズンはそうした軽快感が演出されていいのですが、秋冬のシーズンにこうした素足のスタイルはあまりお勧めしません。

どうしてかといいますと、見た目に寒々しく見えるからです。


挙句の果てには、マスラーをするような冬場のシーズンでも頑なに素足の方を見かけますが、やはり見た目に違和感を感じてしまいます。

どうしてそこまで素足のスタイルにしているのか分かりませんが、やはり不自然です。

秋冬のシーズンに素足のスタイルはされないほうがいいでしょう。

(2)キツすぎるサイズ

キツすぎるサイズ


スーツに関してです。

最近は、スリムなスーツをタイト(ややきつめ)に着る風潮があります。


ジャストサイズのサイズフィッティングでは、やや余裕があることがベーシックなのですが、ストレッチ素材の生地が開発されたためか、タイト(ややきつめ)に着る風潮が出てきました。

特に、スーツの上着がその傾向があって、ファッション雑誌などでも取り上げられていて、”上着の前のボタンを留めて、少ししわが寄る位がベスト”と謳っていることがありました。


でも、実際しわが寄っていると「きつそう」「サイズが合っていないんじゃないか?」と思えてしまいます。

個人的には、ピッタリしていてもしわが寄らない程度がいいのではないか、と思います。


こういった”ややきつめに着る”というのもありとも思いますが、きつめにしすぎると弊害も出てきてしまいます。

元々、”ややきつめに着る”という着方の場合、ストレッチ素材などの伸び縮みのある生地を使用していることが多いと思いますので、多少きつめでも着こごちは問題ないのですが、見た目に不自然になってしまう事があります。

5)跳ね上がっているベンツ

それが、上着の後ろ部分です。

上着のベンツが開いてしまったり、もっときつくなるとベンツが
跳ね上がってしまう事です。


ベンツの綺麗な見せ方は、ベンツが開かないで上から下にストンと真っすぐになっていることです。

ベンツが開いていたり、跳ね上がってしまう原因としては、サイズが合っていないことがあげられます。

それは、ウエストをきつくし過ぎてしまう事で、サイズにゆとりがなくなって、生地が引っ張られてしまう事です。

最近は、センターベンツよりもサイドベンツが多いですが、(クラシコイタリアやブリティッシュなどクラッシックな装いが主流の傾向にあって、サイドベンツが多くなっています)いくらきつめのサイジングが好きといっても、ウエストのシェイプをきつくし過ぎてしまうと、お腹回りは、前のボタンが留められたとしても、後ろのベンツが跳ね上がってしまっていることに気が付いていないようです。

または、サイドベンツが跳ね上がってしまう事が良くない(サイズが合っていない)ということをご存知ではないかのどちらかだと思います。


サイドベンツもセンターベンツのどちらのベンツも、真っすぐになっていることが綺麗な着こなし方です。


あなたが、きつめのサイジングが好みでも、後ろ姿の見た目も気を付けて、ベンツが跳ね上がってしまわないようにあまりきつすぎない程度にしておきましょう。

(3)スーツに合わない帽子

ソフト帽

1920年代の紳士の服装でスーツにソフト帽を被っているスタイルがあります。

今ではソフト帽を被る方はあまり見かけませんが、1920年代のハリウッド映画などを鑑賞すると、多くの紳士がソフト帽を被っています。

ソフト帽をいつから被らなくなったのは詳しく調べていないので不明ですが、最近では被る方が減った分、結構目立つようになりました。

綺麗に着こなせれば、とてもお洒落に映ります。


ただ、綺麗に着こなせないと、逆にとても目立ってしまうのが難点ですね。


ソフト帽の被り方は、こだわりがある方は少し傾けて被るとか、前のつばを斜めに癖をつけて被るなどいろいろあります。

6)カジュアルな帽子


でも、私が思うのは、スーツに登山用の帽子や野球帽、ニット帽などの帽子、スーツに合わないカジュアルな帽子を被ってしまうのはやめたほうがいい、という事です。

ここでいうスーツの時に合わない帽子、というのは、ビジネススタイルの時のネクタイをしたスーツの着こなしのことです。


冬になると頭が冷えるので、何か被りたいと思われているのかもしれないのですが、スーツには合う帽子と合わない帽子があります。

特に、お洒落を意識していなくてただ単に防寒用として帽子を被るとしても、スーツに合わない帽子は避けたいものです。

どうせ帽子を被るなら、スーツの時にはスーツに合う帽子を意識して被るようにしましょう。

(4)サスペンダー

スーツにサスペンダーを合わせること自体は、通常のことです。


むしろ、元々はパンツにベルトを通す以前はサスペンダーでパンツを吊るして履くのが一般的でした。

1920年代の洋服を扱っているショップなどでは、サスペンダーは取り扱っていても、ベルトは取り扱ってはいません。

サスペンダーの種類

サスペンダーの種類ですが、色々なタイプがあります。

大まかに2つのタイプのサスペンダーがあります。


(A) (上の写真の左)一つは、パンツの内側にサスペンダー用のボタンをつけて、そのボタンにサスペンダーを留めて使用するタイプ。

(B) (上の写真の右)もう一つは、パンツを吊るす部分が金具で、その金具を挟んでパンツを吊るすタイプです。

スーツに合わせるサスペンダー

スーツに合わせるサスペンダーでしたら、(A)のボタンでパンツを吊るすタイプをお勧めします。


(B)の金具で挟んで留めるタイプは、カジュアルなスタイルならいいとは思いますが、スーツには不向きです。


(A)のボタンで留めるタイプはドレス、(B)の金具で挟んで留めるタイプは、カジュアルと考えていていいと思います。

そうかといって、ボタンで留めるタイプのサスペンダーでも、カジュアルなものもあります。


カジュアルなパンツのチノパンの内側にサスペンダー用のボタンが付いているものがそれにあたります。

確か、以前にラルフ・ローレンのチノパンにサスペンダー用のボタンが付いているタイプを見かけたことがあります。


これは、個人的な好みですが、ボタンで留めるタイプのサスペンダーが私は好きで、金具で留めるタイプのサスペンダーは、好きではありません。


それは、金具で留めるタイプのサスペンダーの場合、スラックスの生地が擦れてしまったりダメージを受けてしまうのでそれを避けたいという理由からです。

他には、金具で留めるタイプのサスペンダーは、幼稚でオモチャみたいに見えてしまうという理由です。


個人的な好みは別として、スーツにサスペンダーをするのであれば、ボタンで留めるタイプのサスペンダーをするようにしましょう。

7)サスペンダーとベルト

サスペンダーが好きな方もいらっしゃると思いますが、その合わせ方といいますか、使用方法が間違っている方もいらっしゃいます。


サスペンダーを付けると、ドレスアップしてお洒落をしたように思えます。

ちょうど、スーツやジャケットにポケットチーフを合わせるような感じです。


それと同じように、何かプラスα的な感覚だと思いますが、サスペンダーを付けてベルトも付ける、というものです。


これは完全におかしいので、やめたほうがいいです。


サスペンダーをするなら、ベルトはしない

ベルトをするなら、サスペンダーはしない


ベルトかサスペンダーのどちらかを選ぶようにしましょう。

(5)ネクタイ

ネクタイの幅というのは、流行と関係しています。

洋服全般のことをいうと、時代によって変化していきます。


例えば、最近は、着丈の短いジャケットやスーツの上着などが多いですが、これは流行(時代)なのです。

着丈の短いジャケットやスーツの上着の前の流行(時代)は、着丈が長かったのです。


このように、ジャケットやスーツの上着の着丈の長さの他にパンツの太さや、パンツの長さ、上着のラペル(襟)の太さ、ネクタイの太さなどがあります。

また、ジャケットやスーツの上着の着丈の長さが短くなると、パンツの長さも連動して短くなります。

パンツの長さが短くなると、パンツの太さも細い方がバランスが良くなってくるので細くなってきます。


このように、洋服のデザイン(幅の太さや細さ、着丈の長さや短さなど)もバランスの良いものに整ってきます。

8)太すぎるネクタイ


ネクタイに関していえば、太いネクタイは、上着のラペル(襟)は、やや幅のあるものがバランスが良いです。

それと同時に、細いネクタイは、上着のラペル(襟)は、細めものがバランスが良いということになります。


最近の上着のラペル(襟)の幅は細めのものが多くなってきました。

その上着に合わせるネクタイは、細めのものが相性が良く、バランスが良いということになります。


つまり、最近のジャケットやスーツの上着が幅の細いラペル(襟)だった場合は、幅の太いネクタイを合わせてしまうとバランスが悪くなってしまうということなのです。