洋服で背を高く見せるテクニック、と聞いてどんな事だと思いますか?
もしかしたら、”シークレットブーツを履く事”と思われたでしょうか?
だとしたら、それは違います^^
もっと理にかなったテクニックです。
では、どんな事かといいますと、それは、視覚的な錯覚を利用することです。
例えば、こんな図を見たことはないでしょうか?
上のイラストは、「ミュラー・リヤー錯視」と呼ばれています。
上の線分と下の線分の長さは、実は同じ長さです。
でも、上の線分は短く見えて、下の線分は長く見えますよね。
こういった視覚的な錯覚を洋服に応用して”背を高く見せる”というテクニックをご紹介していきます。
実は、私もこういったテクニックを活用しています^^
(1)細く見せる
上のイラストを見てください。
両方とも同じ高さの線です。
左の線と右の線の違いは、線の太さ(細さ)です。
どちらが細く見えるかといえば、もちろん左の方の線ですね。
それと同時に、左の線の方が線が細い分、高く見えます。
これを洋服に例えると、ダボダボしたサイズではなく、”ジャストサイズで着る”ということになります。
1 洋服のサイズ
上の写真は、松屋銀座紳士服バイヤーの方のYouTube動画の写真です。
【松屋銀座】正しいスーツのサイズとは!?
引用 : https://www.youtube.com/watch?v=ajzi8Z6ULUc&t=2s
スーツを正しいサイズで着ることに触れている内容です。
この動画では、正しいサイズでスーツを着ると、シルエットが綺麗に見える、ということを説明されています。
この、シルエットのシャープさを綺麗に見せるということと同時に、背を高く見せるということにも関連しています。
この場合、ダボダボしたサイズでスーツを着ると、
ウエスト回りにくびれがないので、シャープさがなくなり、縦のラインが強調されていません。
また、スラックスの裾周りもダボダボしているせいで、縦のラインの真っすぐさが無くなってしまっていて、スッキリと縦のラインが強調されていません。
2 タイト(細身)のスーツを着る
洋服のサイズをジャストサイズにして、さらに、細さを強調させるには、やはり、スーツであれば、なるべく、”タイト(細身)のスーツを着る”ということになります。
タイト(細身)のスーツを着ることにおいて、時にはダイエットも必要になるかもしれませんね。
特に、最近は、よりタイトな細身のスーツの傾向にあります。
シャープなラインの綺麗なシルエットの為にも、まずは、細身のボディになりましょう^^
(2)縦のラインを強調させる
上のイラストをご覧ください。
左の方は、どっしり見えます。
右の方は、ほっそり見えます。
そして、右の方は、縦の細いラインがあることで、長さが強調されています。
そのことで、背を高く見せる事になります。
洋服の柄では、ストライプ柄などの柄があります。
柄
3 ボーダー柄 ストライプ柄
ドレススタイルでなくカジュアルアイテムでも、ボーダー柄やストライプ柄は応用できます。
カジュアルスタイルでは、左の写真のようなボーダー柄では、カットソーやニットアイテムがありますが、そのようなボーター柄よりは、ストライプ柄のカジュアルシャツが適しています。
ドレススタイルであれば、インナーには右の写真のようにストライプ柄のドレスシャツということになります。
スーツなどのドレススタイルのトップスでしたら、ストライプの強調された生地の”チョークストライプ”や”ペンシルストライプ”などのストライプ柄のスーツですね。
アイテム
4 細いネクタイ(ナロータイ)
細いネクタイ(ナロータイ)なども、細さが縦のラインを強調します。
特に、インナーなど視線が上に位置する場所では、その細さが目立って、より効果的に長さや細さを印象付けることが出来ます。
そして、色が濃い目の細いネクタイは、効果がはっきりと現れます。
例えば、白いドレスシャツに黒の細いナロータイなどです。
さらに、上着を濃いめの色(ブラックやネイビーなど)にインナーを先ほどの白いドレスシャツに黒や濃いめの色の細いナロータイをコーディネイトすると、より縦のラインが強調されます。
5 細いラペルのスーツ
そして、もっと追及して、もう少し細部まで見ていくと、細いラペルのスーツ(ジャケット)などです。
ラペルの細さが、 さらに 縦のラインを強調します。
6 ドレスシャツ
さらに、もっともっと追及していくと、ドレスシャツのカラーは、ワイドカラーではなくて、レギュラーカラーや衿の開きが60度以下の衿型のナローカラーです。
レギュラーカラーやナローカラーですと、縦のラインが強調されます。
逆に、ワイドカラーは、衿の開きが大きいので縦のラインが強調されず、横のラインが強調されてしまいますので、避けたほうがいいです。
(3)色(カラー)の効果
膨張色と収縮色
色には、膨張色と収縮色があります。
膨張色とは、膨らんで見える色です。
収縮色とは、縮んで見える色です。
上のイラストをご覧ください。
白い線や丸は、黒い線や丸よりも、小さく見えますよね。
左のイラストの線の方は、白い線の方は膨らんで見えて、黒い線の方が縮んで見えます。
洋服で例えると、白い線の方は太って見えて、黒い線の方は痩せて見えます。
痩せて見えるということは、縦のラインが目立って見える(強調されて見える)、という事でもあります。
なるべく、黒(ブラック)や紺(ネイビー)などの濃いめの色を選ぶようにします。
7 収縮色のシューズ
でも、ここで、ちょっと疑問に思うことがあるかもしれません。
黒などの収縮色は、縮んで見えるので”背が低く見えてしまうのでは?”ということです。
それを解決する方法は、シューズの色の選択です。
濃いめの色のシューズを選ぶことで解決します。
パンツ(スラックス)を濃いめの色 + 濃いめの色のシューズ
”パンツ(スラックス)を濃いめの色” と ”濃いめの色のシューズ” を合わせることで縦のラインがより強調されるのです。
これは、足を長く見せることも出来きます^^
8 ソックス
ここで、一つポイントがあります。
パンツ(スラックス)の丈を、アンクル丈(くるぶしが見える長さ)などの短めにしていると、縦のラインが途切れてしまいます。
ですので、ソックスを履いて、その縦のラインが途切れなくするのがポイントです。
もちろん、ソックスの色もパンツとシューズに合わせて、濃いめの色を合わせてください。
膨張色を避ける(アウターやジャケットなどのトップス)
アウターやジャケットなどのトップスも明るい色の膨張色を避けるようにします。
膨張色は、幅の広がりが目立って、細さや長さの縦のラインは強調されません。
アウターやジャケットなどのトップスも収縮色の濃いめの色を選ぶようにします。
いかがでしたでしょうか?
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