今回は、洋服で痩せて見せるテクニックをご紹介します。
普段からダイエットしているつもりでも、実は痩せられていない方、最近ちょっと太ってしまった方など、洋服の着こなし方で痩せているように見せるテクニックです。
基本的な考え方
幅を強調させるのではなく、長さを強調させる
上のイラストをご覧ください。
左と右の太枠の幅は同じです。
どちらが細く見えるでしょうか?
もちろん、左の方ですね。
左の方は、太枠の黒の中に白い線が2本あります。
この白い線があることで、幅ではなく、長さが強調されて、その分だけ細さが目立つようになります。
「痩せて見えるようにする」ということは、別の言い方をすると「太って見えないようにする」という事です。
「太って見える」という事は、どういう事かといいますと、幅が目立っている、幅が強調されている、見ている人が幅に視線、意識が向いてしまう、という事です。
それを解決するには、幅ではなく、長さ(細さ)を強調してあげればいいのです。
長さ(細さ)を強調させるのは、自分自身ではなく、自分を見ている人に視覚的な錯覚をさせてしまえばいいのです。
その長さ(細さ)の視覚的な錯覚は、「縦のライン(線)」に意識を向けさせてしまう事です。
とにかく、「縦のラインを強調する」
実は、「痩せて見えるようにする」という事と、「背を高く見せる」事とテクニックが似ています。
そのテクニックは、基本的に「縦のラインを強調する」事と同じです。
(1)柄
1 ストライプ柄
ストライプ柄は、「縦のラインを強調する」に向いている柄です。
洋服で取り入れやすいのは、ストライプ柄のシャツです。
上の写真で、左のようなボタンダウンシャツなら、ノータイでカジュアルにも合わせられます。
ノータイでオフィスカジュアルにも合いますね。
右のようなクレリックシャツもいいですね。
クレリックシャツのカラー(襟)が白いので目立ちます。
あなたを見ている人の視線が自然とTOP(全体から見て上の方)にいきますので、視覚的効果があります。
クレリックシャツを着られる方はそんなに多くないので、お洒落感がアップして他の方とは違うところ(クレリックシャツを着ていない人との)を印象付けることも出来ます。
要するに、ちょっと目立つということですね^^
(2)色
2 アウターに膨張色(明るい色)を避ける
上のイラストをご覧ください。
左の白い四角形と右の黒い四角形は、同じ大きさです。
でも、左の白い四角形の方が大きく見えると思います。
これが、膨張色です。
痩せて見せようとしているので、膨張色は広がり(幅も含めて大きさ)を感じさせてしまいます。
特に、春夏アイテムのスプリングコートやサマーセータなどで
オフホワイトや、明るいベージュ、明るいキャメル色などは、
よくある色ですが、痩せて見えるようにする場合、膨張色なので避けたほうがいい色になります
。
3 インナーに明るい色、アウターに濃い色(寒色系の色)
濃い色(寒色系の色)というと、ブラック、ネイビー、チャコールグレイ、ダークブラウン、カーキ、オリーブなどがあります。
明るめの色の膨張色は、アウターでは避ける、といってもやはり、着たい時はありますよね。
そういう時は、インナーに膨張色や明るい色を取り入れて、その上にアウターとして濃い色(寒色系の色)を選ぶようにしましょう。
ブラック、ネイビー、チャコールグレイ、ダークブラウン、カーキなどがアウターに向いている色になります。
スーツやコートなどのアイテムに多くある色ですのでコーディネイトしやすいですね。
(3)サイズ
4 オーバーサイズのアイテムは避ける
今の洋服の傾向として、ビックシルエット、オーバーサイズといったアイテムがありますが、ビックシルエットやオーバーサイズといったアイテムは、ダボっとしたシルエットになって幅の広がりを印象付けてしまいます。
そうすると、縦のラインが強調されなくなってしまうので、向かないアイテムになります。
5 ジャストサイズにする
肩の部分のシャープさ、ウエストのシェイプ、ダボっとしていない袖周りやパンツのシルエットが全体的にシャープさを生み出してスッキリすることで「縦のラインが強調」されます。
6 場合によっては、細めのアイテムにする
基本的には、きつめのサイズはNGです。
でも、例えば、”お腹は太っているけれど、足は太くない”場合は、パンツは細めのパンツを選ぶと、縦のラインが強調されるのでタイトなパンツは効果的です。
また、ジャケットなども出来れば、わずかでも”くびれ”を見せることが出来たらシャープさが強調されますので、タイトなサイズ感を保ちましょう。
ただし、ここで注意が必要です。
きつ過ぎるほどのサイズにしてしまうと、効果がありません。
きつさが圧迫感を持たせてしまうので、身動きがある程度自由になるくらいの余裕があったほうがいいです。
無理をしてきつめのサイズにしてしまうと、 身動きをしているときに 洋服の生地が引っ張られてシワが入ってしまったり、膨らみを持たせてしまいます。
例えば、ジャケットでしたら前のボタンが留められないほどきつくしてしまうと、圧迫感が出てしまいますので気を付けましょう。
(4)アイテム
7 パンツでしたら、ワイドパンツよりは、テーパード
ワイドパンツは、ファッショントレンドで最近の傾向にありますが、文字通り「ワイド」なので、幅を強調してしまうので避けたほうがいいです。
その反対に裾に向かって細くなっていくテーパードシルエットのパンツでしたら細さを強調させられるので、同時に「縦のライン」が保たれます。
8 パンツの長さ
パンツの長さは、人それぞれ、好みによってまちまちです。
パンツの長さは、長ければ長いほど足が長く見えると思い込んでいる方も多いかと思います。
でも、実は、パンツの長さを長ければ長くするほど、パンツの裾がダボっとしてしまいます。
パンツの裾がダボっとして、クッションが入っていると、パンツのシルエットが消えて”スッキリ感”がなくなり、シャープさをなくしてしまいます。
ですので、パンツの長さは、クッション(ブレイク)が入らない長さが理想的です。
9 セーター、Tシャツは、クルーネックよりもVネック
ネック(首)周りも「縦のラインを強調」させる事に気を付けましょう。
クルーネックは「縦のライン」が消えてしまうので、クルーネックを選ぶようにしましょう。
さらに、Vゾーンが深ければ深いほど効果的になります。
同様に、TシャツもクルーネックよりはVネックを選ぶのが正解です。
10 肉厚の生地より薄手の生地
春夏の洋服は生地が薄いのが一般的ですが、秋冬になると生地が厚い洋服もあります。
フランネルやツイード、メルトン、ローゲージニット、コーヂュロイ、フリースなどがありますね。
秋冬ファッションを満喫したいときは、そうした秋冬らしい生地の洋服を楽しんでみたいのですが、今回は”痩せて見えるか”といえば、残念ながら答えはNOです。
でも、同じメルトンの生地でも厚い生地とそれほど厚くない生地がありますので、なるべく膨らみの無い生地を選ぶようにしましょう。
例えば、コーヂュロイなら、畝の太い「太コール」ではなく、畝の細い「細コール」を。
ニットならば、ローゲージニットではなく、ハイゲージニット。
フリースならば、アウターではなくインナーにするなど工夫してみましょう。