靴を長くきれいに履き続けたいと思う人にとって、シューキーパー(シューツリー)は欠かせないアイテムです。
特に革靴は履いた後にしっかり形を整えることで、シワや型崩れを防ぐことができます。
今回ご紹介するのは、「無印良品のシューキーパー(シューツリー)」です。
無印 シューキーパー 使い方|無印良品のシューケア商品
無印良品らしいシンプルなデザインと、実用性を兼ね備えた木製のシューツリーは、多くの人に選ばれています。
この記事では、無印良品のシューキーパーの使い方やメリット・デメリット、実際の口コミ、そして購入を検討している方へのアドバイスを詳しくまとめました。
無印良品のシューキーパーとは?

無印良品ならではの「シンプルで良質」なつくり
無印良品のシューキーパーは、価格が税込2,993円という手頃な設定ながら、本格的な木製素材を使用しています。
素材には「レッドシダー」が使われており、上品な香りと自然の機能性が特徴です。
レッドシダーは欧米で昔から靴用木材として重宝されており、防虫効果や消臭効果が期待できる素材です。
また、無印良品らしいポイントとして、余計な装飾やニス加工が一切ありません。
木そのものの質感や香りを楽しめるため、靴の中を自然な状態に保てるのが魅力です。
サイズ展開は2種類のみ
無印良品のシューキーパーは男女兼用で2サイズ展開になっています。
S~M | 23~25cm |
L~LL | 25~28cm |
23~25cm用と、25~28cm用の2種類のみです。
シンプルな展開のため、自分の靴に合うかどうかを確認してから購入するのがポイントです。
ただし、多くの一般的なスニーカーや革靴には十分対応できる範囲です。
無印良品のシューキーパーの使い方

使い始める前の確認ポイント
まず、無印良品のシューキーパーを靴に使う前に、以下の点を確認しておくと安心です。
- 自分の靴サイズと、無印良品のシューキーパーの適合サイズ(23〜25cm用 または 25〜28cm用)の対応範囲を照らし合わせること。
- 靴の形状(つま先の反り、甲の高さ、幅など)がシューキーパーと干渉しないかどうか確認すること。
- シューキーパー本体が乾燥していること。もし湿気を帯びているようなら、軽く乾燥させてから使うと素材の寿命を保ちやすいです。
- シューキーパーのバネや金具がスムーズに動く状態であること。最初に何度か空運用して動きを確認しておくと、靴に入れるときに無理な力をかけずに済みます。
ステップ1:靴を脱いだ直後に入れる
靴を脱いだ直後、できれば5分以内にはシューキーパーを入れるのが理想です。
理由は、履いている間に靴内部に生じた熱と湿気が、時間が経つほど靴の素材(特に革)に悪影響を与えるリスクが高まるからです。
このタイミングで入れることで、型崩れ防止と湿気の吸収を同時に効果的に行えます。
ステップ2:つま先→かかとの順にゆっくり挿入する
無印良品のシューキーパーを靴に装着するときは、まず つま先部分 からゆっくり差し込みます。前半部を安定させた後、かかと側を差し込むように、バネを少しずつ押し込んでセットするのがよいでしょう。
ここで注意したいのは、無理やり強く押し込まないこと。無理に入れると靴の内張りや縫い目が傷んでしまう恐れがあります。
バネ部分(テンションをかける構造)は無印良品の製品でもやや強さを感じることがあるため、ゆっくり差し込むことが靴への優しさになります。
ステップ3:シューキーパーを入れたまま靴を休ませる
靴の内部は湿気がこもりやすいので、シューキーパーを入れた状態で 通気性のある場所 に保管することが望ましいです。
靴箱内に保管する際は、箱自体に風通し口があるか、除湿剤・乾燥剤を併用することをおすすめします。
また、靴の裏底や内部が湿っているときは、一晩〜半日ほど乾燥させた後にシューキーパーを入れると、より効果的な湿気除去が可能です。
ステップ4:定期的な香り復活処理(表面研磨)
レッドシダーは天然の木材ですので、使っているうちに表面の香り(樹脂分)が弱くなってくることがあります。
このとき、200番〜400番程度のサンドペーパー や細かめの紙やすりで、木の表面を軽く削ってあげると、香りがよみがえることがあります。
ただし、削りすぎると形状が崩れたり表面が薄くなったりするので、軽く表面をなぞる程度にとどめましょう。
また、湿った布で軽く拭き掃除をすることも有効ですが、水分を含ませすぎないよう注意が必要です。
ステップ5:外すときはかかと側の凹みを使ってゆっくり引き出す
無印良品のシューキーパーは、かかと側(踵)に くぼみ/凹み が設計されていることが多く、そこに指を掛けて引き出すようにすると安全に抜けやすいです。
抜くときも急激に引くと靴の内部を傷める恐れがありますので、ゆっくり慎重に引き抜きましょう。
特にバネのテンションが効いているときは、一方向から引くよりも少しずつ動かしながら抜くと、靴に負担をかけずに済みます。
使い方のコツ・応用テクニック
- 複数足を所有している場合は、それぞれにシューキーパーを1つずつ備えておくと交換の手間が減ります。
- 長期保管をするときは、定期的にシューキーパーを抜き、靴を陰干ししてから再び入れることで、湿気の蓄積を防げます。
- 湿度が高い季節(梅雨〜夏)は、シューキーパーと併せてシリカゲルや乾燥剤を活用したり、靴箱に乾燥対策を施すと効果的です。
- 同じ靴にずっと同じ向きで入れると、木材に偏ったストレスがかかることがあるため、時折シューキーパーの向きを逆にして入れる(左右反転)ことで木の経年変化を均一化できます。
- 香りが弱くなってきたら、軽く研磨した後に無香性または微香性のシダーオイル(無色)を塗って、木の保湿・香り補助をする方法もあります(ただし、オイルを塗ると吸湿性がやや落ちる可能性もあるため、ごく薄くごく控えめに使うのがよいです)。
無印良品のシューキーパーのメリット

1. レッドシダー素材による天然の防臭・防虫効果
レッドシダーは、自然の香り成分「セドロール」を含んでおり、防虫・防臭効果があります。
人工的な香料を使わずに靴の中を清潔に保てるため、化学物質に敏感な方にも安心です。
2. ニスなしで吸湿性が高い
無印良品のシューキーパーは、ニスなどのコーティングが施されていません。
そのため、木の持つ吸湿性が活かされ、靴の中の湿気をしっかり吸い取ります。
雨の日や長時間歩いた後でも、翌日には靴の中がサラッとした状態に戻ります。
3. シンプルでどんな靴にも合わせやすい
無印良品らしいミニマルなデザインは、ビジネスシューズはもちろん、スニーカーやローファーにもマッチします。
派手さがないため、複数揃えても見た目に統一感があり、インテリアとしても自然に溶け込みます。
4. リーズナブルで買い足しやすい価格
価格が税込2,993円という点も大きな魅力です。
高級なシューツリーは1万円を超えることもありますが、無印良品の製品は品質と価格のバランスが非常に良いです。
複数の靴を所有している人でも、気軽に買い足して使い回すことができます。
5. 環境にもやさしい素材選び
無印良品はサステナブルな商品開発を行っており、天然素材を活かした製品づくりをしています。
レッドシダーの木材も、環境に配慮した供給元から調達されており、自然環境に負担をかけにくいのが特徴です。
無印良品のシューキーパーのデメリット
1. サイズ展開が少ない
無印良品のシューキーパーは、S~M(23~25cm)とL~LL(25~28cm)の2種類のみです。
そのため、足の小さい方(22cm以下)や大きい方(28cm以上)にはフィットしにくい場合があります。
※ お持ちの靴とシューキーパのサイズが合わない時は、下(↓)のシューキーパーがお勧めです。
クリームを塗るときのブラシやクロス、やすり付きです。
2. 細身や特殊な形状の靴には合いにくい
デザインが汎用的なため、極端に細身のドレスシューズや、幅広のカジュアルシューズには完全にはフィットしないことがあります。
フィット感を重視する方は、専用設計のシューキーパーを検討するのも一案です。
3. バネが少し強め
新品の状態では、バネの力がやや強めに感じることがあります。
慣れるまでは慎重に装着することをおすすめします。
他ブランドのシューキーパーとの比較
無印良品以外にも信頼できるシューキーパー/シューツリーは複数あります。
以下は代表的な他ブランドとの比較表です(特徴や価格帯を中立的にまとめたものです)。
ブランド・モデル | 素材/木材 | 構造・方式 | サイズ展開・柔軟性 | 主な特長・強み | 価格帯の目安 |
---|---|---|---|---|---|
無印良品 レッドシダーシューキーパー | 天然レッドシダー(無塗装) | バネ式(テンションで広げる方式) | 23〜25cm、25〜28cm の2サイズのみ | シンプルデザイン、木の香り、防虫・消臭効果、コスパ重視 | 税込2,993円(定価) |
コロニル(Collonil) アロマティックシダーシューツリー | アロマティックシダー(芳香性シダー材) | シングルチューブ方式 | 22.5cm~30cmまで複数サイズ展開あり | 香りの強さ、脱臭力、汎用性が高く評価されることが多い | やや高め〜税込5,940円(定価) (モデルにより変動) |
(比較のポイント・補足)
コロニルは、香り・脱臭性・サイズ選択肢の豊富さで高評価されることが多いブランドです。
ツインチューブ方式(前後に調整できるもの)は、テンションを靴全体に分散しやすく、細身〜広めの靴に対応しやすいという利点があります。
高級モデルは “靴の木型” に合わせた細かな設計を取り入れていることもあり、ぴったり感を求める場合にはメリットがあります。
一方で高級モデルほど価格が上がる傾向があるため、日常使いのバランスを重視するなら、無印良品のようなコスパ型製品も十分選択肢になります。
無印良品のシューキーパーに関するQ&A

Q1. スニーカーにも使えますか?
はい、使えます。
特にレザー素材やキャンバス素材のスニーカーにおすすめです。
形を保ち、履きジワを防ぐことで長持ちします。
Q2. 女性用のパンプスにも使えますか?
サイズが合えば使用できますが、ヒールの高い靴には適していません。
パンプス用の専用シューキーパーを併用するとより効果的です。
Q3. どのくらいの頻度で使えばいいですか?
理想は、靴を脱いだその日に毎回使うことです。
湿気を翌日に持ち越さないことが、靴の寿命を延ばすポイントです。
Q4. 香りがなくなったときの対処法は?
レッドシダーの香りが薄れてきたら、細かいサンドペーパーで軽く磨いてください。
木の表面を削ることで、新しい層が出て香りが復活します。
Q5. お手入れは必要ですか?
特別なメンテナンスは不要ですが、埃や汚れがついた場合は乾いた布で拭き取ってください。
Amazonでの無印良品シューキーパーの口コミ

Amazonでは、無印良品のシューキーパーに関して概ね高評価のレビューが多く見られます。
以下は、Amazonで無印良品のレッドシダーシューキーパーに関するレビューの一例です。
(引用部分はレビュー文から抜粋・要約したものです)
「5つ星のうち4.0 … 26cmのビジネスシューズで使用。サイズ・テンションともに程よい」
このレビューでは、無印良品のシューキーパー(25〜28cm用)を26cmのビジネスシューズに使ったところ、「サイズやバネの強さがちょうどよかった」という評価がされています。
また、他の利用者レビュー・感想としては:
「木のいい香りがするし、個人的には満足かな」
「かかとの取り外しがすんなりできて、着脱時に靴を傷めにくい」
「テンション(バネの力)が少し弱く、履きジワ伸ばしには物足りなさを感じた」
「シューキーパーを入れた靴がしっとりと香って、においが気にならなくなった」
Amazonでは、無印良品のシューキーパーに関して概ね高評価のレビューが多く見られます。
「香りがとても良い」「無印らしく無駄がなくて気に入っている」といった声が多く、リピーターも多い印象です。
一方で、「サイズが少ない」「もう少し小さいサイズもほしい」という意見も見受けられます。
コスパの良さとデザイン性、そして使いやすさのバランスが、多くの購入者に支持されている理由といえます。
無印良品のシューキーパーを検討している方へ

初めてのシューキーパーにちょうどいい理由
無印良品のシューキーパーは、初めて靴のケアを始める方にもおすすめです。
手に取りやすい価格でありながら、天然木ならではの上質さを実感できるため、「まず1つ使ってみたい」という方に最適です。
どんな靴にも合わせやすい
無印良品の製品は、どんな靴にも馴染むのが特徴です。
心地よいシダーウッドの香りがあるので、毎日の靴ケアが少し楽しくなります。
コスパの良い買い足しで靴の寿命を延ばす
お気に入りの靴が複数あるなら、それぞれに1つずつシューキーパーを用意すると便利です。
無印良品の価格設定なら、複数買っても負担になりにくく、靴の寿命を延ばすことにもつながります。
まとめ|無印良品のシューキーパーは「どんな靴にも合わせやすいシューキーパー」
無印良品のシューキーパーは、どんな靴にも合わせやすいデザインと、木製ならではの機能性を両立した優れたアイテムです。
高級感を求めすぎず、日常使いにちょうど良い実用性を備えており、靴を丁寧に扱いたい人にぴったりです。
特に、レッドシダーの香りと吸湿効果は、毎日の靴のケアを快適にしてくれます。
「靴を長持ちさせたい」「清潔に保ちたい」「無印良品が好き」という方には、ぜひ一度試してほしいアイテムです。
価格・デザイン・品質のバランスが取れており、日常に自然と溶け込むような存在感を放ちます。
毎日の靴ケアを少し丁寧にするだけで、あなたの足元の印象は確実に変わります。
無印良品のシューキーパーを取り入れて、足元から“無印らしい上質な暮らし”を始めてみてはいかがでしょうか。
参考:無印良品